南関東競馬虎の巻

“浦和1400mは外枠有利”って本当!?

皆さんごきげんよう。『南関大学』講師の井上オークスよ。
今回は浦和競馬場の講義を始めます。今回は5月にさきたま杯(JpnⅡ)が開催された浦和競馬場の枠番別成績について勉強しましょう。
一般的な競馬ファンのイメージや、巷で言われている古いセオリーが本当に正しいのかどうかも適宜検証していくわね。
他場の講義でも少し触れたけど、一般的に競馬場のコースは「最初のコーナーまでの距離が短ければ内枠有利」「最初のコーナーまでの距離が長ければ外枠有利」と言われているわ。そもそも、競馬はトラックを周ってくる競技なので、基本的にはコースロスのないインコースを通ってくる馬が有利。最初のコーナーまでの距離が短いと、外枠からスタートする馬はインコースに潜り込む時間がないので、相対的に内枠の馬が有利になりやすいのよね。でも、最初のコーナーまで それなりの距離があるコースは外枠の馬もインコースに潜り込もうとするから、内枠の馬は馬群に閉じ込められたり、無理なペースで先手を取らなければいけなくなったりする。その分、相対的に外枠の馬が有利になるものなの。まぁ、これはあくまでも解釈の一例で、理由は他にも諸説あるんだけどね。

こうした基本をふまえたうえで、浦和競馬場のコース図と枠番別成績を比べて見ましょう。
まずはさきたま杯(JpnⅡ)が開催された浦和1400mよ。

4コーナーを曲がりきったところからスタートするレイアウトなので、最初のコーナーまではそれなりに距離があるコースと言えそうね。一般論で言えば外枠有利になりそうだけど、実際の枠番別成績はどうなっているかしら。

勝率がもっとも高いのは中央の4枠。次位の8枠とは1%の差ね。でも3着内率でみると8枠が高くて30.4%と逆転しているみたいね。
ちなみに、馬場状態が稍重だったレースに限定したときの枠番別成績はこうなっているわ。

こちらは勝率だけでなく連対率や3着内率も8枠がトップ。一般論通りに外枠、特に8枠が有利なコースで、2013年の期間中データでは馬場が稍重の時にその傾向がより強まっていた ――と考えていいでしょう。今年も8枠を引いた馬はしっかりチェックしておくべきだと思うわ。

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