南関東競馬虎の巻

川崎競馬場は種牡馬別成績に特徴がないって本当!?

 他の競馬場はコースごとに微妙な傾向の違いがあったけど、この川崎競馬場はどうかしら。施行レース数の多い1400m、1500m、1600mの枠番別成績を順番に見ていきましょう。まずは1400mから。

川崎1400mの枠番別成績(2011年4月1日~2012年3月31日)
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 4枠の勝率がちょっと高めだったり、6枠よりも7枠の方がちょっとだけ好成績だったりもするけれど、大まかに言えば「内枠有利」「外枠不利」という傾向で、競馬場全体の傾向とほぼ同じね。

 もっとも、1400mはスタートから最初のコーナーまでの距離が比較的短いコース。以前の講義で紹介した“競馬の常識”とされるセオリーからすると、内枠有利というのは自然な傾向かもしれないわ。

 では、1400mとほぼ同じコース形態でスタート位置が100m下がるだけの1500mはどうでしょう。

川崎1400mの枠番別成績(2011年4月1日~2012年3月31日)
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 こちらも「内枠有利」「外枠不利」の傾向に変化はなし……というか、1400m以上に顕著と言えるんじゃないかしら。1枠と8枠を比較すると、勝率の差は1400mが7.7ポイント、1500mが8.9ポイント、連対率の差は1400mが7.9ポイント、1500mが15.0ポイント、3着内率の差は1400mが10.9ポイント、1500mが14.7ポイント。どちらも内枠有利だけど、1500mの方がより有利という感じね。

 さらにスタート位置が100m下がって、4コーナーのポケットから発走する1600mはどうかしら。

川崎1600mの枠番別成績(2011年4月1日~2012年3月31日)
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 1400mや1500mほど顕著ではないけれど、こちらも連対率が20%を超えているのは1~2枠だけ、3着内率が30%を超えているのも1~2枠だけ。内枠有利であることに変わりはないわ

 全体的な傾向がそうであるだけでなく、コースごとの傾向を見ても概ね内枠有利というのが川崎競馬場の特徴。距離や馬場状態にかかわらず、ひたすら内枠を重視するのが“セオリー”と言えるでしょう。ここまで偏った傾向が出るのは却って珍しいし、ある意味とても個性的な競馬場と言えるわね。

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● オークス先生のココをCheck!

・川崎競馬場は全体的に内枠有利!

・コースごとに見てもその傾向はブレない!

・川崎1500mは特に1枠有利、8枠不利なので要注目!

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