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教えて!南関競馬

南関東競馬のダートグレード格付けについて

南関大学でナビゲーターを勤めさせて頂きます古谷剛彦です。
これから4回にわたって南関東の地方競馬レースについて解説していきたいと思います。

古谷剛彦

1975年東京都生まれ。関西大学卒業後、電子競馬新聞「JRDB」に入社。
関東圏及びローカル開催のパドック班として相馬眼を築き、2001年からホッカイドウ競馬のパドック解説者として名を馳せる。現在はフリーとして、グリーンチャンネル「日曜レース展望KEIBAコンシェルジュ」「馬産地通信」に出演している。
また、ライターとしても、スポーツ報知「こちら日高支局です」(毎週水曜掲載)では馬産地情報を、フリーペーパー「うまレター」(毎月発刊)では南関東競馬ニュースを執筆。ユーストリームでの競走馬セールの中継(日本軽種馬協会の協力)で解説をするなど、幅広く競馬メディアで活躍している。

南関東競馬のダートグレード格付けについて

中央競馬も含め、ダートグレード競走は全部で55レース組まれている。そのうち、地方競馬は40レースとなっているが、地方競馬で唯一国際競走の東京大賞典は「GⅠ」、国内馬同士で戦うレースは「Jpn○」と表記される。その中で、最高峰であるJpnⅠ(GI)は全部で10レースあり、2歳戦と3歳戦で1レースずつ、3歳以上のレースでは盛岡で開催される南部杯及びJBC(3レース)を含めると8レースある。
 南関東は、全国で最も賞金が高く、良い馬が集まりやすいので、地元重賞(S○と表記する)においてもハイレベルなレースが展開されるが、地方競馬の中では大きいコースも多くビッグレースの開催も非常に目立つ形となっている。

 2歳JpnⅠは川崎競馬場の全日本2歳優駿、3歳JpnⅠは大井競馬場のジャパンダートダービーで、いずれも世代のチャンピオン決定戦。そのレースの覇者は、後に名馬への道を確実なものとする。そして、南関東で行われる古馬JpnⅠは、新年を迎えて最初に実施される川崎記念が川崎競馬場で開催。また、春のマイル王決定戦・かしわ記念が船橋競馬場で、夏のダート王決定戦・帝王賞が大井競馬場でそれぞれ実施される。暮れの大一番・東京大賞典も大井競馬場で行われるが、南関東の各競馬場がチャンピオンを決めるにふさわしい舞台であることを思わせる設定になっていると言っても過言ではない。
 年によっては、地方競馬の祭典であるJBC3競走が南関東で実施されると、南関東で9つのJpnⅠ(GI)が開催されることとなる。

 当然、JpnⅠを目標に地元重賞からJpnⅡ、JpnⅢまで、中央の並み居る強豪や他地区との争いを経ていく。JpnⅡは全国で11レース、JpnⅢは19レースが組まれているが、南関東ではJpnⅡが8レース、JpnⅢは6レースそれぞれ実施される。こうした図式からも、地方競馬は南関東を頂点とし、各地の重賞やJpnⅢを勝ち抜いた馬たちが、南関東に集結して覇を競うイメージが沸くと思う。

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この記事の掲載情報は2014年6月時点のものとなります。
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